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【エボラ出血熱】今後も疑い例 気を抜けぬ水際対策 (3/5ページ)

2014.10.29 09:10

成田空港で、入国者に向けたエボラ出血熱対策のポスターを張る検疫所職員=2014年10月28日、千葉県成田市(共同)

成田空港で、入国者に向けたエボラ出血熱対策のポスターを張る検疫所職員=2014年10月28日、千葉県成田市(共同)【拡大】

  • エボラ出血熱の疑いがある患者確認の流れ=2014年10月28日現在
  • エボラ出血熱の感染が確認された国=2014年9月5日現在
  • エボラ出血熱の感染状況=2014年8月13日現在、世界保健機関(WHO)による。※死者は感染例、疑い例に含まれる。
  • 8月8日、スイス・ジュネーブでエボラ出血熱感染について記者会見する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長=2014年(ロイター)

 陽性なら緊急参集

 「ほぼマニュアル通りの対応ができ、検疫や税関、入管、警察の連携に混乱はなかった」-。エボラ熱感染が疑われた外国籍の男性が陰性と判定された28日、水際対策を担った羽田空港の関係者は胸をなで下ろした。

 リベリアに滞在していたカナダ国籍の男性ジャーナリストは27日午後3時35分ごろ、ロンドン発の全日空便で羽田空港に到着した。男性は入国の際に空港内のポスターや放送での呼び掛けに対して、流行国に滞在していたと申告。体温を測ったら37.8度あったため、警察車両の先導で国立国際医療研究センターに搬送し、隔離病室で経過観察する措置がとられた。

 27日夜の段階で政府は、男性は患者とは接触しておらず、嘔吐(おうと)や吐血など特有の症状もないとの情報を得たため「陽性の可能性は1%もない」(政府関係者)と分析していたが、陽性と判定された場合には、菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)や塩崎恭久厚生労働相ら関係閣僚が首相官邸に緊急参集して対応を協議し、厚労相が1時間以内に記者会見を開き国民に説明するとの段取りを整えた。

空港・港で警戒厳しく

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