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危険ドラッグ 自転車走行でも「免停」 減らぬ事故 法律駆使して乱用者排除 (1/5ページ)

2014.11.4 08:50

危険ドラッグを使用した男の車が突っ込み、死傷者を出した事故現場=2014年6月24日、東京都豊島区西池袋(宮川浩和撮影)

危険ドラッグを使用した男の車が突っ込み、死傷者を出した事故現場=2014年6月24日、東京都豊島区西池袋(宮川浩和撮影)【拡大】

 危険ドラッグを吸引して自転車を運転した道交法違反罪で略式命令を受けた東京都内の男性が、吸引して車も運転する恐れがあるとして、警視庁が男性の運転免許を停止する方針を固めたことが3日、警視庁関係者への取材で分かった。道交法上、危険ドラッグに絡む自転車の交通違反では免許の取り消しや停止ができないため、将来、車で事故を起こす恐れがある「危険性帯有者」と認定することで免停にする。こうした運用は全国初めてで、他の道府県にも影響を与えそうだ。

 起訴状などによると、男性は台東区に住む無職の29歳。9月16日に墨田区錦糸で、危険ドラッグを吸引して自転車を運転したとして、道交法違反(過労運転等)容疑で逮捕され、10月7日に罰金20万円の略式命令を受けて即日納付していた。

 警視庁運転免許本部は、男性が所持していた危険ドラッグから意識を混濁させるなど車の運転に影響を及ぼす成分を検出。本人や家族などへの調査から、常習的に危険ドラッグを吸引し、以前にも意識をもうろうとさせていたことを確認した。

 男性は車を所有していなかったが、運転免許は所持しており、週末などには近所に住む親の車を借りて頻繁に運転していたことから、運転免許本部は男性が今後、危険ドラッグを吸引して車を運転する可能性が極めて高いと判断した。

法律駆使して乱用者排除

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