英国パブの内装はどこも高級感があってずっしりした雰囲気を醸し出している。ソファにじゅうたん、絵、暗い照明などビクトリア朝時代の重厚なパブの面影を残している店も多い。
また、パブはストリートの角地にある場合が多く、出入り口が複数あり、客は自由に出入りしている。お酒は代金と引き換えなので、気軽に一杯から楽しめる。店側も、出入り口がたくさんあっても、飲み逃げの心配はない。陽気なイギリス人とお酒を飲むのはとにかく最高だ。
減った手作り
パブに続き、イギリスの「上流階級」の家庭にお邪魔して、おふくろの味を取材することにも成功した。イギリスでも冷凍食品がかなり浸透していて、伝統的な家庭料理を手作りする家庭は少なくなっているという。
献立は、メーンがイギリスの代表的な家庭料理である「コテージパイ」で、デザートにはこれも伝統的な「トライフル」をいただいた。コテージパイは、マッシュポテトをパイ生地にして、ひき肉を包んだ料理。あまりにおいしすぎておかわりしてしまった。トライフルはカスタード、フルーツ、スポンジケーキ、クリームを層状に重ねたスイーツだ。