【Campus新聞】
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から3年以上が経過した。福島の復興への道のりはなお遠いが、震災と原発事故の風化が懸念されている。横浜国立大学教育人間科学部3年の学生記者、細川高頌さん(20)が、改めて記憶に刻むため、福島を訪れた。
□今週のリポーター 横浜国立大学 学生記者 細川高頌さん
日曜日にもかかわらず、駅まで続く大通りは、車が通ることはあっても、人影はほとんどない。雲で覆われた空から降る小雨が、街の雰囲気をより一層寂しく感じさせた。
福島県南相馬市の南部に位置する小高地区は東京電力福島第1原発から20キロ圏内にあり、2012(平成24)年4月の区域再編で避難指示解除準備区域に指定された。特別な許可がなければ泊まることはできないが、日中は自由に出入りでき、企業や店舗の営業も許可されている。