スウェーデンのヒットメーカー、フェリックス・ハーングレン監督(47)は少年時代、大人になった自分を想像することが何となく恐ろしかったという。果たして責任ある大人へと成長できているのか自信が持てなかったからだ。18歳のとき、兄がホストを務めるテレビ番組への出演をきっかけに「空想することが仕事になればいいな」と考えるようになり、気がつけば映画監督になっていた。そんなハーングレン監督が新作コメディー「100歳の華麗なる冒険」(ハンス・インゲマンソンと共同脚本)で空想したのは、100歳の老人の生きざまだ。
特殊メークに8時間
爆弾製造のスペシャリストとして、20世紀の数々の歴史的事件に関与してきた老人、アラン(ロバート・グスタフソン)は100歳の誕生日に老人ホームを逃げ出した。駅で偶然、大金入りのスーツケースを手にしたアランは、老人ホームの職員ばかりか、ギャングや警察からも追われるはめに…。
スウェーデンの国民的ベストセラー小説「窓から逃げた100歳老人」(ヨナス・ヨナソン著)をハーングレン監督が映画化。装着に8時間もかかる特殊メークを施した人気俳優、グスタフソンが青年時代から100歳までのアランを熱演し、作品は欧州各国で大ヒットを飛ばした。