東西ドイツ分断の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊してから、9日で25年となる。統一を経て欧州最大の経済大国の座に就いたドイツはこの間、旧東独地域の再建という重い課題に取り組んできた。東西の格差は大きく改善したものの、なお埋めるべき溝は残る。四半世紀の努力と国の将来をめぐっては、さまざまな評価が出ている。
「全体として喜ばしい結果だ」。連邦政府で旧東独地域を担当するグライケ全権委員は9月、復興状況の年間報告書を発表する際、東西両地域の生活状況を近づける試みは上々の進み具合だと強調した。
報告書によると、旧東独地域の1人当たりの国内総生産(GDP)は、統一直後の91年には旧西独地域の33%に過ぎなかったが、昨年には66%まで改善。収入は91年には国全体の平均の6割未満だったが、2012年には8割超となった。失業率は10.3%で旧西独地域の6%より高いものの、最悪の時期に比べて半分近くに低下した。