インフラ整備などが劣る地域は旧西独にも現れており、アンゲラ・メルケル首相(60)も「経済の地域差は東西間だけではない」と述べる。ドイツが取り組むべき課題も、この25年で様変わりしている。(宮下日出男/SANKEI EXPRESS)
≪冷戦の最前線 首都に定着≫
ベルリンは、統一ドイツの首都として活気づいている。だが街が東西に分断されていた冷戦時代に西側は壁に囲まれ、東ドイツに浮かぶ「陸の孤島」だった。
統一の象徴ブランデンブルク門の南数百メートルにある街の中心の一つ「ポツダム広場」。近代的ビルなどが並び、有名な「ベルリン国際映画祭」開催の拠点ともなるこの一角は、ベルリンの歴史を映し出す。
ベルリンが「黄金の20年代」と呼ばれる繁栄を迎えた戦前にポツダム広場は欧州有数の繁華街だったが、戦争で廃虚と化し、戦後は東西の境をなす壁が通された。そしてボンからベルリンへの首都移転に伴い、放置状態だったポツダム広場は再開発され「驚くばかりの変容」(67歳女性住民)を遂げた。