中国国営新華社通信によれば、王氏は「日本側は正しい歴史認識を持ち、過去の侵略行為と決別すべきだ」と述べたとしている。
一方、外務省は8日、安倍首相とロシアのプーチン大統領が9日午後に北京で会談すると発表した。(北京 川越一/SANKEI EXPRESS)
≪「歴史」「領土」「危機管理」…首脳会談でも対立の火種消えず≫
10、11日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて行われることが決まった日中首脳会談。両国政府はその地ならしとして7日に合意文書を発表した。会談では、表向き“友好ムード”が演出されるとみられるが、両国間の懸案である「歴史」「領土」「危機管理」をめぐる対立の火種を消すのは難しそうだ。
「靖国不参拝」明言せず
首脳会談実現に向けて水面下で行われた交渉では、中国側が(1)安倍首相が靖国神社に参拝しないと確約(2)尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権問題の存在を認める-の2点を強く迫った。