英BBCによると、中国で象牙の装飾品はステータスシンボルとして人気があり、薬の原料としても使われている。象牙を獲るために象が殺されていることを知らない中国人も多いという。また米紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズによれば、中国国内で象牙の価格は過去4年間で3倍に高騰。富裕層が増加を続け、象牙の需要は膨らむ一方だ。
米AP通信によれば、中国は08年、ワシントン条約に基づき、象牙を使った伝統工芸品の職人を保護する名目で62トンの象牙を輸入。約200の工場や店が正規の販売免許を持っているが、こうした「正規の」象牙に密輸象牙がまぎれこみ、摘発を困難にしている。
胡氏の側近がニセ情報?
EIAの報告について中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官(45)は6日、「報告には根拠がない」として「強烈な不満」を表明。しかし、この報告については国内のメディアではほとんど報道されず、厳しい情報統制が敷かれている。また英ロイター通信によると、タンザニアのバーナード・メンベ外相(61)は「わが国と、その友人である中国のイメージをきづ付けるための捏造だ」と非難した。