そんな中で、米国に拠点を置く中国語ニュースサイト「博訊(ボシュン)」は10日、「北京の消息筋」の情報として、「海軍の艦艇や(中国共産党の最高幹部である)政治局常務委員、過去の中国指導者の専用機を利用して象牙の密輸が行われていたのは事実だ」と報道。一方で、習氏の公式訪問時に、過去の慣例にしたがって現地の商人らが象牙を買い付け現地価格が上昇したのは事実だが、「習主席の専用機には象牙は積みこまれなかった」としている。さらに、胡錦濤氏の腹心である令計画・元党中央書記処書記(58)を名指しして、令氏が過去、高官による象牙密輸を取り仕切っていたと断定。今回の報告も、令氏の仲間が「習氏に罪をなすりつけるため、海外メディアを利用してニセの情報を流させた」と主張している。
象牙が実際に習氏の専用機に積み込まれたかどうかの真偽はさておき、中国がこれまで官民挙げて象牙の闇ビジネスに手を染めていたのは確かなようだ。