日本財団の職員が組織横断で参加して行われ勉強会。模造紙にステークホルダーと成果を書き込み、プロジェクトをブラッシュアップしていく=2014年10月3日(日本財団撮影)【拡大】
「一番のステークホルダーは子供だよね」「親じゃないですか」「産んだ親がいないと…」。意見が飛び交う。さまざまなケースを想定し、問題をあぶり出しながら、解決策を考える。視点が違えば、解決までのストーリーも変わってくる。一人で考えるのではなく、職場や経験の異なる人が意見を寄せ合うことで新たなアイデアが生まれ、プロジェクトが磨かれていくのだ。
講師の嵯峨氏は「プロジェクトモデルを通じていかに成果が得られるかを考えることが重要」と指摘する。「企業は利益を上げることだけ考えればよいが、NPOは『誰のために』というターゲットと、どんな成果をもたらすかを考えなければならない」と、その難しさを語る。
ターゲットと成果を設定した後は、プロジェクト提案者と参加者がペアとなり、ロールプレーイングで起こり得るであろう場面を想定、参加者はステークホルダーになったつもりで、提案者と議論する。見えなかった問題点が次々と浮かび上がり、参加者の質問にしどろもどろになったり、ターゲットと成果の間にズレが生じたりする。「課題が見えてきたのが大きな収穫」と嵯峨氏。プロジェクトを開始するときには実際のステークホルダーの意見を聞きながら、議論を重ねて推進していくことになる。