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【クルマの達人】乗り心地 高級セダン並み トヨタ「MIRAI」試乗レポート (1/4ページ)

2014.11.20 10:25

試乗会が行われたトヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」=2014年11月19日、東京都江東区(早坂洋祐撮影)

試乗会が行われたトヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」=2014年11月19日、東京都江東区(早坂洋祐撮影)【拡大】

  • トヨタの新型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」の運転席=2014年11月19日、東京都江東区(早坂洋祐撮影)

 トヨタ自動車は19日、12月15日に発売する新型燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の報道関係者向け試乗会を東京・台場で開いた。「ワクワクするエコカー」(豊田章男社長)を目指した世界初の市販向けFCVは、高級車にも負けない乗り味をみせてくれた。

 際立つ静粛性

 運転席に乗り込むと、一人きりの車内は静寂に包まれた。FCVはガソリン車のようなエンジン音がしないことで逆に運転中の風切り音などが気になるため、遮音性の高いガラスを全ドアに採用するなど静粛性には人一倍気を使っている。

 水素と酸素の化学反応で電気を作りモーターを回すFCVは、電気の作り方を除けば電気自動車(EV)と変らない。ただ、走り始めると印象は変った。音もなく静かな出だしはEV同様だが、試乗コースの直線でアクセルを踏み込むと、加速とともに「フュイーン」という独特な音が高まった。

 これはタンクから燃料電池に水素を送り込むポンプの音。開発陣は当初、音を消すことも検討したが、「走る喜び」を体感できる味付けとして残した。

自慢の水抜き

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