沖縄県知事選で当選を確実にし、米軍普天間飛行場の名護市移設反対でタッグを組む稲嶺進名護市長(手前)とカチャーシーを踊る翁長雄志(おなが・たけし)氏=2014年11月16日、沖縄県那覇市(共同)【拡大】
ただ、知事選で支援した革新勢力が翁長氏に対する影響力を強めれば、普天間移設阻止に向けた行動を強く迫る可能性もある。菅氏らは正直なところ、翁長氏の真意を読めずにいるようだ。
安倍政権は12月の衆院選で、普天間の固定化回避や基地負担軽減、重点的な沖縄振興策などを訴える見通しだ。だが、知事選と同日だった那覇市長選でも自民、公明両党の推薦候補が敗北した。与那国町では陸上自衛隊施設の配備計画の是非を問う住民投票条例が可決された。衆院選で沖縄県の民意が完全に離反する結果が出れば、日米安保体制に支障が出かねない。官邸の危機感は強い。
菅氏が政治の師と仰ぐ梶山静六元官房長官(1926~2000年)は、沖縄に政治生命をかけたと評価されている。菅氏は常々、「沖縄に寄り添う」という言葉を口にする。菅氏は翁長氏の心を動かせるか。(峯匡孝/SANKEI EXPRESS)