「逢沢りく」(ほしよりこ著/文芸春秋、上下各1000円+税、提供写真)【拡大】
『猫村さん』のほのぼのとした作風のイメージが強いが、今回はりくやママの抱える“痛み”をリアルに描き込んだ。「私自身は、今まで描いてきた作品と、この作品に意識の上では違いがありません」としつつも、「読者の方にとって、私の作品のイメージを覆す作品になったとしたら、それは自分でも気付かなかった広がりだと思うので、とてもうれしく思います」と語る。
「何年も前からずっとぼんやり考えていたことを、自分の手で描きだすことによって、消化できた部分がありました。新しい疑問や課題も生まれましたが、かなりすっきりした気分です」。手応えがしっかり伝わってきた。(塩塚夢/SANKEI EXPRESS)
■ほし・よりこ 1974年生まれ。関西在住。ネット上で連載を始めた「きょうの猫村さん」が2005年に書籍化されて、大ベストセラーになる。その他の著書に、『僕とポーク』『カーサの猫村さん』『山とそば』、共著に『赤ずきん』(文・いしいしんじ)『「来ちゃった」』(文・酒井順子)がある。
「逢沢りく」(ほしよりこ著/文芸春秋、上下各1000円+税)