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台湾統一地方選で与党大敗 首相辞任 民進党が躍進、政権奪還には課題も (4/5ページ)

2014.11.30 07:30

台北市長選で敗北を認め、支持者に謝罪する国民党の新人候補、連勝文氏(中央)ら=2014年11月29日、台湾・台北市(AP)

台北市長選で敗北を認め、支持者に謝罪する国民党の新人候補、連勝文氏(中央)ら=2014年11月29日、台湾・台北市(AP)【拡大】

  • 【台北市長選】当選を確実にした無所属新人で外科医の柯文哲氏=2014年11月28日(田中靖人撮影)
  • 台湾・台北市

 対中政策で不安視

 一方の民進党は、躍進すれば、蔡英文主席(58)が次期総統選候補の地位をほぼ確実にする見通し。だが、総統選の勝利は楽観視できない。当時も蔡氏が主席を務めていた民進党は、09年の統一地方選で躍進し、10年の5直轄市長選では総得票数で国民党を上回り、政権奪還への期待が高まった。

 しかし、12年の総統選で蔡氏は約80万票差で馬総統に大敗した。敗因の一つは、対中政策で「独立色」を払拭できず、経済界から不安視されたことだ。

 半面、学生らによる今春の立法院(国会に相当)占拠で噴出した反中感情を考慮すると、安易に対中融和路線にすり寄ることは難しい。

 台北市長選で当選を確実にした柯文哲氏は「イデオロギー対立の解消」が評価されており、二大政党対決を強調する従来の手法に戻っても、支持は広がらない可能性が高い。

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