「さまざまな家族のカタチがあっていい」と話す「にじいろかぞく」の小野春さん(右)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年11月21日(tobojiさん撮影、提供写真)【拡大】
「今のパートナーと出会い、家族として暮らし始めてからも、すんなりきれいにはいかなかったですね。セクシュアリティーのこともあるけど、パートナーにも子供がいたので、ステップファミリーとしてやっていけるのか自信もありませんでした」
春さんが「にじいろかぞく」を立ち上げたのは、同じ悩みを抱え、孤立しがちなLGBTファミリーが気軽に集えて、情報交換できる場が必要だと考えたからだ。「内容はピクニックや茶話会なんですけどね」
4月に代々木公園で開かれたパレードやフェスタを通じたLGBTの啓発活動「レインボープライド2014」の「にじいろかぞく」さんのブースは、とても居心地がよかった。仲良し家族のピクニックのようなテント内で、談笑したり、お弁当を食べたり、テントからはみ出して走り回ったり。どの組み合わせが親子なのか、そんなことはどうでもよくなる感じがあった。そこにいる人たちから醸し出る愛情、絆、家族感がキラキラしていた。