海では、魚を釣ったり、スノーケリングやダイビングを楽しんだ。ときには、ボートの操船をさせてもらうこともあった。ビーチの浅瀬に入ると、1日中海につかりっぱなしの日も多かった。
村人たちは、日本から来た子供たちの良き先生となった。木に登ってヤシを取ったり、魚を突いたり、全て自然の中にあるものを利用して食事を作ったりする彼らにとっては、日常生活での当たり前のスキルは、日本においては、学ぶ機会のない貴重なものだった。
≪思いっきり遊んで 「ここに住みたい!」≫
とにかく、日本にいたら「危ないから」とか、「人に迷惑がかかるから」ということが優先され、「これしちゃだめ、あれもしちゃだめ」と、がんじがらめにされてしまっている子供たちも、ここでは、本当にやりたいことを好きなようにさせてもらっていた。
ほとんどなにものにも拘束されず、自然の中で生き生きとはしゃぎ回る子供たち。彼らの目の輝きと笑顔は、日本にいるときの数倍も、数十倍も輝いていた。