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【Message from the Ocean】(5)ヤップ 豊かな自然 「島の日常」を学ぶ (3/4ページ)

2014.12.3 17:45

イカダに乗って海へ繰り出す子供たち。ちょっとした冒険にワクワクしていた=2014年10月19日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)

イカダに乗って海へ繰り出す子供たち。ちょっとした冒険にワクワクしていた=2014年10月19日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)【拡大】

  • カヌーフェスティバルでは、何隻もの伝統的カヌーが集結する=2009年10月23日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • 環礁に守られたラグーンで、カヤックに乗って海に漕ぎ出す海友(右)たち=2014年10月15日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • 花輪の花を投げて遊ぶ子供たち=2014年10月19日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • 島ではパチンコ、木登りやターザンごっこなど野性味あふれた遊びを楽しんでいた=2014年10月18日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • 伝統的なイベント、ヤップデイでヤップダンスを披露する若者たち=2007年3月2日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • 唯一の宿泊施設とダイビングサービスがあるワチュラブ村ののどかな風景=2007年2月23日、ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島(越智隆治さん撮影)
  • ミクロネシア連邦(米信託統治領)・ヤップ州マープ島
  • フリーの海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん(本人提供)

 自分のホームページやフェイスブックに、この島での息子たちの野性味あふれる生活をアップしたところ、「自分もこんな自由な場所で、子供たちを思いっきり遊ばせたい」と、自分たちがこの村に訪れるタイミングに合わせて、やってくる親子連れの知り合いも少しずつ増えてきた。

 しかし今、この豊かな自然が多く残るヤップに、中国人投資家による一大リゾート開発の波が押し寄せてきている。陸には数千も客室のある大型リゾートホテルやカジノが建設され、マンタの住む海も大型の船が出入りできるように、大幅な開発が行われる可能性もあるという。

 この小さな南国の島は、今、リゾート開発賛成派と反対派に分かれて対立している。ヤップ州では、先月、将来のリゾート開発の指標にもなる、州知事選が行われた。結果は、開発賛成派の知事が当選した。

 外から来た自分たちに、「大規模リゾート開発反対!」と声高に言える権利はないのかもしれない。しかし、ここを訪れた多くの子供たちが、テレビもゲームもなくても、一日中楽しんでいられる、「またヤップに行きたい!」「ヤップに住みたい!」と、素直に口にできる、みせかけではない、素晴らしい自然と人々の生活の知恵が残されている。

海洋フォトジャーナリスト 越智隆治略歴

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