NPO法人「すぎとSOHOクラブ」で小川清一さん(奥右)、豊島亮介さん(奥左)と語らう天童荒太(てんどう・あらた)さん(左端)。「すぎと~」の活動は起業家支援からまちづくり、子育て支援に里山再生と多岐にわたる=2014年11月4日、埼玉県北葛飾郡杉戸町(塩塚夢撮影)【拡大】
≪「すぎとSOHOクラブ」≫
《杉戸町で起業支援やまちづくりなど、幅広い活動を行ってきたNPO法人「すぎとSOHOクラブ」。小川清一理事長と豊島亮介副理事長が迎えてくれた》
天童荒太さん(以下天童) もともと小川さんが3・11の震災直後に友好都市だった富岡町の支援に行ったのが、今回の訓練につながるきっかけとなったわけですね。
豊島亮介さん(以下豊島) 道路も規制がかかって車両が入れない中で、小川は杉戸町長に手紙を書いてもらったんですよ。「こいつら炊き出しにいくから通してやってくれ」と。当時、富岡町民は川内村に避難していたんですが、そのうち避難区域が拡大して、川内村民も避難しなければならなくなった。みなさん郡山市に向かうことになったんですが、移動手段がない。そこで、富岡町の町長が、うちの町長に電話かけてきて、どうにかしてほしいと。町長が号令かけて、7台のバスで郡山へと運んで、首都圏にも避難したい人は来てくださいと。約200人受け入れることになった。とはいえ公共施設が足りないので、隣の幸手市、宮代町に声をかけて。