師走も中旬に入り、いよいよ衆院選の投開票日が迫ってきた。争点なき選挙といわれているが、自分の考えをそのまま実現してくれそうな政党や候補者を探すのは困難で、少しでも自分の考えに近い候補や政党に入れるしかないのだろう。
選挙のたび話題になるのが、政治家の“失言”だ。今回は、麻生太郎副総理が社会保障費の増大について、「高齢者が悪いというようなイメージを作っている人が多いが、子供を産まないのが問題だ」と発言して、話題になっている。この発言、厚生労働省を担当する私からすると、至極まっとうで何が問題か分からない。というよりも、若年層が高齢世代を支える社会保障制度が破綻寸前になっている現状は周知の事実で、そうした事態にどう取り組んでいくかを示すのが政治の仕事なのだ。つまり本当に聞くべきは麻生氏の発言の続きだ。
例えば、待機児童の解消や病児保育の拡充などの子育てしやすい社会の実現。出産一時金や教育資金など子育て世代への手当や給付の拡大。社会保障制度そのものの見直し。考えるべきことは山ほどある。ちなみに麻生氏は「だから消費増税が必要」とつなげたようで、これもひとつの対策である。