自民党は、幹部クラスが続々と民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)の地盤、東京1区に入っている。すでに、党総裁である安倍晋三首相(60)と菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)が公示前の11月28日と29日にそれぞれ入り、3日は谷垣禎一(さだかず)幹事長(69)が党公認候補の応援に駆け付けた。まさに“集中投下”の様相だ。民主党が公示前勢力の62議席から増やしても、代表を落選させれば「民主敗北」を印象付けられる-。自民党にはそんな計算が働いていそうだ。
谷垣氏ら応援
「政権をとって何をするかが一致していなかったから、最後はバラバラになった。日本を成長させる政策が民主党には足りない。振り子のような政治には終止符を打って、安定した政治をしたい」
谷垣氏は3日夕、新宿区のスーパーの前で候補者の山田美樹(みき)氏(40)とともに街頭演説し、民主党を批判した。かつて東京1区を地盤としていた与謝野馨(よさの・かおる)元財務相(76)も駆け付け、「山田さんをよろしくお願いします」と訴えた。