民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)は千葉県松戸市での演説で、非正規雇用の労働者が増えていると指摘し「経済的理由で子供を産み、育てられない人がたくさんいる。これは政治の貧困だ」と政権批判を展開した。
維新の党の江田憲司共同代表(58)は東京都内で「自民党の一党独裁でなく、歯止めをかける勢力をつくってほしい」と呼び掛けた。公明党の山口那津男(なつお)代表(62)は北海道栗山町で「生活必需品の消費税率を抑える軽減税率の導入を目指す」と強調した。
共産党の志位(しい)和夫委員長(60)は都内で「首相は大企業のもうけが国民の暮らしに回ると言うが、回ってこない」と述べ、アベノミクスは大企業優先だと批判した。次世代の党、生活の党、社民党、新党改革も各地で支持を訴えた。
衆院選は、自民党が政権を奪還した12年12月以来。過去2回の選挙では政権が交代した。安倍首相は、自民、公明の与党で過半数(238議席)獲得を「勝敗ライン」に設定した。