「北極圏の玄関口」「世界最北の街」などと呼ばれるノルウェー・スバルバル諸島ロングイヤービエンの空港ビル前にある、世界主要都市への距離を記した標識。その下には、シロクマ注意の警告もあった=2014年10月19日(内藤泰朗撮影)【拡大】
なぜ、雪と氷に閉ざされた極北の地に強い関心を示すのか。そんな疑問を現地でぶつけると、意外な答えが返ってきた。
≪巨大レーダー群「インテリジェンスの集積地」≫
「彼らの最大の狙いは、人工衛星からの諜報(ちょうほう)にあるのではないかとみられている」
ノルウェーの政府系極地研究機関、フリチョフ・ナンセン研究所のルンデ所長(53)はこう語った。
中国共産党中央宣伝部の出身とされる黄怒波氏には、中国政府と「深いつながり」があるのでは-との疑念もある。不動産取得は、リゾート開発など観光業が目的だと主張しているが、不安は拭えない。
北極には世界の未開発石油の13%、天然ガスの30%が眠るとされ、中国が北極開発への参画を目指す一環として土地の取得に動いても不思議ではないとの見方もある。だが、規制が多いノルウェーで資源開発を中国単独で行うのは困難だという。