応募したのは2000人以上。面接で選ばれた12人が4日間の職場体験コースに参加した。
明治大3年の嘉茂満梨奈さん(20)は「企業の動きが見えづらく不安なので、興味のある会社のインターンには参加するようにしている」と話す。北海道大3年の上鹿渡里実さん(21)もこれが4社目。「11月は2度目の上京。時間を割いた以上のプラスがある」と、準備に余念がない。
採用活動に関するルール変更は、学業への影響を懸念する声が教員から上がったのを機に、経団連が会員企業に求めて今年から実施された。面接も従来の4年生の4月から8月に遅らせるが、罰則はなく、抜け駆けを防ぐ手だてはない。
大手IT企業の幹部は「今の4年生はインターン参加者からの内定が4割。3年生では8割になるだろう」と選考活動の入り口であることを明かす。優秀な学生の争奪戦はすでに過熱している。