終日営業しているフレンチレストラン「カフェアンドゥトロア」、オープンスタイルの調理室で陽気なシェフたちが腕をふるうイタリアレストラン「ベンコット」とあわせ、3つのレストランはニューヨークを拠点とする世界的な空間デザイナー、トニー・チーの設計だ。選び抜いた食材を使ったアイデア豊かな料理や丁寧なサービスに、ハイセンスな空間美学があわさり、3つのレストランはオープン半年で台北の人気スポットになった。特にベンコットは予約が取りにくいことで有名になってしまったそうだ。
コミュニケーションディレクターのルアン・リー(李佳燕)さんは「レストランが常に予約でいっぱいになっているのをみれば、台北の人々がいかに最高水準のサービスを求めていたかがわかる。こうした最高級ランクのホテルは、台北に存在しなかった。台湾では高級ホテルの定義が変わってしまったのよ」と話す。リーさん自身、台北の高級ホテルで長年働いてきたプロフェッショナルとして、いつか香港や東京にあるような最高級ランクのホテルで腕試しをしたいと考えてきたが、台北に夫と長男がいるため思いとどまってきたそうだ。マンダリンオリエンタル台北の開業を知り、転職に迷いはなかったという。