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STAP細胞存在否定 検証打ち切り 理研発表 小保方氏退職へ (2/4ページ)

2014.12.20 07:00

STAP細胞の検証結果についての記者会見に臨む理化学研究所の相沢慎一特任顧問(左から2人目)ら=2014年12月19日午前、東京都港区(共同)

STAP細胞の検証結果についての記者会見に臨む理化学研究所の相沢慎一特任顧問(左から2人目)ら=2014年12月19日午前、東京都港区(共同)【拡大】

  • STAP細胞問題の経緯=2014年1月~2014年12月。※理研提供

 計48回の実験を行った結果、緑色に光った細胞もわずかにあったが、いずれも明確な万能性遺伝子の働きは確認できず、STAP細胞は作れなかった。

 作製した細胞を別のマウスの受精卵に注入し、胎児の全身の細胞に分化する万能細胞の特徴を示すか調べた。1615個の受精卵に細胞を入れたが、いずれも万能性は確認できなかった。

 小保方氏が参加しない理研の検証チームも成功しておらず、来年3月までの期限を待たずに実験を終了した。国際出願したSTAP細胞の特許は放棄することも含め検討する。

 1月に発表されたSTAP細胞論文は多くの誤りが判明し、理研は小保方氏による画像データの捏造(ねつぞう)や改竄(かいざん)の不正があったと認定。来年1月にも論文の追加調査の結果をまとめ、小保方氏に対する懲戒処分の審査を再開するが、退職後となるため、相当する処分内容を示すだけとなる。

 ≪信頼回復 真相究明が不可欠≫

 小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏が自ら作製できなかったことで、STAP細胞は存在しない可能性が極めて高くなった。世界が注目した論文発表から約11カ月。混迷が続いたSTAP細胞は「存在する証拠はない」との判断で事実上、決着する見通しだ。

4月の会見で「STAP細胞はあります」と強調

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