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スマトラオランウータン、動物園から解放へ 哲学的には「人間」 裁判所が異例判決 (1/3ページ)

2014.12.23 00:02

「人権」を認め、動物園からの解放を許可する判決が出されたオランウータンのサンドラ=2014年12月21日、アルゼンチン・首都ブエノスアイレス(ロイター)

「人権」を認め、動物園からの解放を許可する判決が出されたオランウータンのサンドラ=2014年12月21日、アルゼンチン・首都ブエノスアイレス(ロイター)【拡大】

  • 映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」の一場面。人間の科学者に育てられたシーザー(アンディ・サーキス、右)は反乱軍を率いつつも人との間に心を通わす。(C)2014_Twentieth_Century_Fox
  • アルゼンチン・首都ブエノスアイレス

 南米アルゼンチンの裁判所が21日、首都ブエノスアイレスの動物園で暮らす29歳のメスのスマトラオランウータン、サンドラの「人権」を認め、違法に自由を奪われているとしてブラジルの動物保護区への移送を許可する決定を下した。オランウータンが人間と同じDNAを97%有し、深く物事を考える能力を持つ点に着目。哲学的には“人間”であるとみなし、人間が自由を謳歌(おうか)する権利をオランウータンにも認める、異例の判決となった。

 アルゼンチン、権利認める

 英紙デーリー・メールやガーディアン、ロシアのニュース専門局ロシア・トゥディ(いずれも電子版)などによると、サンドラは1986年、ドイツ北部ロストックの動物園で生まれ、94年9月、ブエノスアイレスのハルディン動物園にやってきた。

 オランウータンは生息地であるアジアの熱帯雨林の消失などで約100年前の23万頭から5万頭未満に激減。中でもスマトラオランウータンは約7500頭しかおらず、世界自然保護基金(WWF)が絶滅危機に瀕していると警告する希少種だ。

「人間ではないが人格は持っている」と判断

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