スケートリンクの広さは2万500平方メートル以上あり、運営会社によれば、人工アイスで作られたリンクとしては世界一の大きさで、すでにギネスブックへの登録申請も行ったという。
ベーデンハーの歴史は1939年にさかのぼる。ソ連時代、共産主義国家の成功を世界にアピールするため、ソ連の農業分野の実績を紹介する展示会場としてオープンした。プロパガンダの色彩が強く、展示手法もソ連独特のものだった。
入場口には、ソ連映画の冒頭に登場することで知られる、鎌とハンマーを手にした高さ24メートルの「労働者とコルホーズ(集団農場)の女性」の像がそびえ立ち、入場門の上には、金色の小麦の束を掲げた巨大な男女の像が立つ。そこから「コルホーズの広場」を抜けると、並木道の脇には「ウクライナ」「アルメニア」など、ソ連を構成した各共和国や、モスクワなどの都市の名を冠した壮麗な建造物が建ち並ぶ。当時の著名な芸術家らがその技術を競って設計したもので、展示はそこで行われた。ソ連時代を通じ、ベーデンハーは農業分野に限らず、産業や文化など、共産主義の一大プロパガンダ拠点として利用されてきた。