そんなVVGの考え方は、洗練されたイメージとともに20代や30代の若者層を中心に支持されている。台北では、日本統治時代の酒工場やたばこ工場の跡地を華山文創園区や松山文創園区といった新たな文化エリアに生まれ変わらせる都市再開発が進んでいるが、VVGはそうした施設でキーテナントの役割を果たしている。ユニークなのは、新たに展開したレストランやカフェのほとんどに本屋を融合させているところだ。
「子供のころ、香りがついた本や、絵が飛び出す本が好きで、読書が楽しかった。読書はひとを幸せにすると思うから、店舗が増えるなかでライフスタイルにあわせた本屋が必要だと考えた。実際には、本屋だけで採算をとるのは難しい。でも、海外からの評価もあって、結果的に私たちの店舗に知的なひとや本好きのひとが集まるようになった。そこから新しい展開が生まれた」
今後はファーマーズマーケットやDIYなど、ライフスタイルに関わる分野をもっと幅広く扱っていきたい、と事業プランを語るグレースさん。いま注目しているのは、靴磨きのサービスだという。
VVGの志向に時代の風を感じた。(佐野領、写真も/SANKEI EXPRESS)