民主党の岡田克也代表代行(61)は25日午後、党本部で記者会見し、来月18日の党代表選への出馬を正式に表明した。「何が何でも党を立て直し、もう一回、自民党以外に信頼される党に改革する先頭に立ちたい」と語った。出馬を検討していた前原誠司元外相(52)は25日、立候補断念を表明。代表選は、すでに出馬を表明している細野豪志(ごうし)元幹事長(43)と岡田氏の2人を軸に争われる構図がほぼ固まった。野党再編を含めた党再建の在り方が争点で、来年春の統一地方選や2016年の参院選をにらんだ野党第一党のリーダー選びが本格化する。
岡田氏は記者会見で、野党再編について「他の党と一緒になるのは考え方の違いが克服されないと難しい」と述べ、党再建を優先させる考えを表明した。維新の党と合流する可能性についても「互いに信頼がないと難しい。民主党の一部と組むという今の維新の主張は到底のめない」と消極的な考えを示した。
一方、前原氏は25日、都内で細野氏と会談し、出馬見送りを伝えた。野党再編を目指す両氏は党内の支持勢力が重なることもあり、細野氏に一本化した形。前原氏は記者団に「時流、タイミングは私ではないとの思いに至った」と説明した。