船上からクジラを見るホエールウォッチングから、クジラと一緒に泳ぐことができるホエールスイミングへと、海洋哺乳類との遭遇はよりマニアックなものが人気になってきている。
自分も、イルカをはじめ、マナティやアシカ、クジラなど多くの海洋哺乳類と泳ぐツアーを開催しており、多くの人が参加してくれる。これは、日本だけでなく、世界的なブームといっても良いだろう。
オーストラリア北東部にある世界自然遺産の一つ、グレートバリアリーフ(GBR)でも、そんな海洋哺乳類の一種と海中で遭遇できる。ヒゲクジラ亜目に属するミンククジラだ。
ミンククジラは、さらに3亜種に分類されていて、GBRで遭遇できるのは、その中でも一番小さいドワーフミンククジラ(ミンキー)だ。野生動物保護の目的で、海洋哺乳類との接近を厳しく制限し、場合によっては罰金や逮捕までされてしまうオーストラリアでは珍しいことだ。