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【Message from the Ocean】(6)グレートバリアリーフ ミンキーに会える 「冬」のひととき (3/4ページ)

2015.1.8 13:10

ミンククジラの中でも最も小さいドワーフミンククジラに遭遇することができるオーストラリア・グレートバリアリーフの海(越智隆治さん撮影)

ミンククジラの中でも最も小さいドワーフミンククジラに遭遇することができるオーストラリア・グレートバリアリーフの海(越智隆治さん撮影)【拡大】

  • 世界自然遺産のグレートバリアリーフの海中では色鮮やかなサンゴ礁と魚にも遭遇できる=オーストラリア(越智隆治さん撮影)
  • ミンククジラの中でも最も小さいドワーフミンククジラ。オーストラリア・グレートバリアリーフでは、研究者が調査研究を行いながら、観光の一環としてダイバーたちがルールにのっとってクジラと一緒に泳ぐことができる=オーストラリア(越智隆治さん撮影)
  • 船に乗り込んで、いよいとドワーフミンククジラとの遭遇に出発=2014年6月23日、オーストラリア(越智隆治さん撮影)
  • 世界自然遺産のグレートバリアリーフには、どこまでも美しく澄んだ海が広がる=2014年6月23日、オーストラリア(越智隆治さん撮影)
  • クルーズのクルーたちとミンククジラの個体識別調査などを行うミンキーガール(前列右から2人目)=2014年6月26日、オーストリア(越智隆治さん撮影)
  • オーストラリア北東部にある世界遺産の一つ、グレートバリアリーフ
  • フリーの海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん(本人提供)

 個体識別などの他、ダイバーにミンキーのリサーチについてレクチャーしたり、乗客らが撮影した水中写真を寄付してもらい、個体識別に利用したり、研究費用の寄付なども募っている。

 昨シーズンには、4頭のミンキーにサテライトタグを装着し、未解明のGBRシーズン後のクジラたちの行動を追跡することに一部成功した。1頭のオスに装着したサテライトタグが90日間追跡可能で、オーストラリア東海岸を南下して、タスマニアを超えてGBRから6000キロも下った場所まで移動したことが確認できた。今シーズンの末には、15個体にサテライトタグを装着して、さらなる追跡調査を行っている。

 こうした調査の資金の一部は、クルーズに乗船した観光客からの寄付金などから賄われているわけだ。調査研究とダイビング事業が一体化した、一つの理想的なあり方を見ることができた興味深いクルーズだった。(写真・文:海洋フォトジャーナリスト 越智隆治(おち・たかじ)/SANKEI EXPRESS

海洋フォトジャーナリスト 越智隆治略歴

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