政府はサイバー攻撃に対処するための体制整備を急いでいる。北朝鮮によるソニーの米映画子会社に対するサイバー攻撃は対岸の火事ではなく、2013年度に政府機関を標的にした攻撃は12年度(約108万件)の5倍近い約508万件に達した。9日に攻撃対処の司令塔となる閣僚会議「サイバーセキュリティ戦略本部」を設置するなど攻撃対処の強化を急ぐが、人員不足に加え自衛権の「壁」など課題は山積している。
米・北とは桁違い
「組織は人なりという言葉があるように、組織に魂を入れるのは皆さんだ」
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は9日、戦略本部の実動部隊「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」の発足にあたり職員を激励した。
菅氏が指摘した通り、サイバー攻撃対策は専門家の人員確保がカギを握る。米軍はサイバー攻撃対処部隊を現在の約3倍となる6200人にまで拡充する方針で、北朝鮮も約6000人がサイバー部隊に組み入れられているとされる。