これに対し、NISC職員は約80人。政府は増員する方針だが、それでも「100人以上」にとどまる。昨年3月に発足した自衛隊のサイバー防衛隊も約90人だ。原発など重要インフラの対策はNISCや所管省庁が担い、サイバー防衛隊は防衛省・自衛隊を対象にしたサイバー攻撃への対処が主任務となる。両体制を合わせても、米軍や北朝鮮軍に遠く及ばない。
政府関係者は「米国のように豊富な資金力があったり、北朝鮮のような独裁国だったりしたら人材不足は起きないが…」と漏らす。
犯人断定難しい
課題は人手不足だけではない。
米国はソニー米子会社への攻撃を北朝鮮によるものと断定した。昨年5月にはサイバーの不正侵入を通じて企業情報を盗んだとして中国軍将校5人を起訴している。
NISCの関係者は「IPアドレス(ネット上の住所)の追跡などでは犯人を断定するのは難しい。ヒューミント(人的情報)が決め手になったのではないか」と推測。その上で「そういうことは日本では難しい」と指摘する。