声明は事件をイスラム教預言者ムハンマドを侮辱したことへの「復讐(ふくしゅう)」だとし、アルカーイダ指導者のザワヒリ容疑者の命令に基づき、AQAPが「標的を選び、計画を立て、資金を出した」と指摘した。ハーフ氏は実行犯の容疑者兄弟がAQAPだけでなくほかのテロ組織の影響を受けていた可能性もあるとし、「声明の中身がそれぞれ事実かどうかは、いま調べているところだ」と語り、AQAPが実際にどこまで関与したのか解明を急ぐ考えを示した。
11分間にわたる犯行声明にはAQAP幹部のアンシ氏が登場。「英雄たちは(AQAPに)任命され、これを受け入れた。彼らは約束を守り、(計画を)遂行した」と述べた。その上で、事件は「(欧米との)対決の歴史において新たな転換点となる」と自賛した。
イエメン当局によると、容疑者兄弟は2011年7月にイエメンに密入国し、軍事訓練を受けたほか、AQAPの幹部アウラキ師に面会していたとされる。アウラキ師は11年9月末に米無人機攻撃で死亡している。(共同/SANKEI EXPRESS)