地球に接近する小惑星のイメージ(Alamy)【拡大】
この小惑星は、米東部時間26日の午後2時半(日本時間27日午前4時半)から、ネットでも視聴可能。時速5万6300キロで地球から120万キロメートルの地点を通過するという。この距離は地球から月までの距離の約3.1倍で相当遠いように思えるが、天文学的な視点でみると、地球と極めて近い距離を通過する小惑星となる。
2013年にロシア南部チェリャビンスク州周辺に隕石が落下した際には、隕石が超音速で大気を通過する途中で分裂して大きな衝撃波を生み出したため、約7200棟の建物が破損し、約1500人が割れた建物のガラス片などでけがをした。その30倍の大きさがある「2004 BL86」がもしも地球に衝突すれば、チェリャビンスク州周辺の被害とは比較にならない深刻な被害が想定される。
チャンス「今後200年間ない」
しかしNASAのジェット推進研究所でこのプロジェクトを主導してきたドン・ヨーマン氏は「今回の接近は地球にとって脅威にはならない。むしろ、比較的大きな小惑星がかなり近い距離に接近するため、われわれが多くのことを学ぶ貴重な機会となる」と衝突の可能性を否定した上で、「小惑星は特別な存在だ。地球や生命の起源に迫る調査だけでなく、希少金属など資源が豊富で太陽系の探査など人類の将来につながる発見も期待できる」と小惑星研究の意義を述べた。