11月下旬になって日本ユニセフ協会関係者に後藤さんの親族から「予定通り帰国しない」と電話があったという。決死の覚悟で危険地域に向かった後藤さん。日本ユニセフ協会広報室長の中井裕真(ひろまさ)さん(49)は、ともに人質となった湯川遥菜(はるな)さん(42)が昨年8月に拘束されたことに「責任を感じていたのかもしれない」と話す。
後藤さんと湯川さんは昨年4月、シリアで知り合った。その後に後藤さんは湯川さんから仕事に関する相談を受け、アドバイスをしたという。湯川さんは民間軍事会社と称する「ピーエムシー」を経営し、シリアで仕事をしようとしていた。しかし、後藤さんのアドバイスのかいなく、湯川さんは拘束された。
子供に焦点
一方、後藤さんは東日本大震災の被災地で、アフガニスタンで、中央アフリカで子供に焦点を当てた取材を続けていたという。
10年来の知人という愛知県豊田市の高校教諭、伊藤和正さん(43)は昨年10月22日、後藤さんからメールを受け取った。「29日午前中まで出張」。10月30日に後藤さんの中学生向けの講演会を予定していたが、実現されなかった。