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スシロー、ネタに「近大生まれのマグロ」 きょうから順次 大手外食で初 (2/3ページ)

2015.1.23 12:25

釣り上げられた完全養殖クロマグロ=2013年4月、近畿大学水産研究所(松岡達郎撮影)

釣り上げられた完全養殖クロマグロ=2013年4月、近畿大学水産研究所(松岡達郎撮影)【拡大】

  • クロマグロの国内漁獲量<2005年~2013年>。※農林水産省の海面漁業生産統計調査より

 人工孵化の稚魚、業者が養殖

 三菱商事の子会社で、刺し身用マグロの取り扱い最大手の東洋冷蔵(東京)が、近大から全長5センチ程度のクロマグロの稚魚を仕入れ、和歌山県串本町や長崎県五島市のいけすで2~3年かけて養殖。40キロ前後の成魚に育て、あきんどスシローに販売する。

 東洋冷蔵は養殖したクロマグロを、独自ブランド「ツナプリンセス」として、スシローのほか鮮魚の専門店などに2014~15年度の2年間で約800トン出荷する計画だ。

 スシローは22日現在で、全国383店舗を展開。産地にこだわったすしネタの提供に注力している。

 ≪販路を拡大、資源保護しつつ安定供給≫

 回転ずしチェーンのスシローがすしネタとして、近畿大が卵の孵化を手掛けた養殖クロマグロを取り扱うことで、最先端の養殖技術がつまったマグロが、消費者にとって身近な食材となりそうだ。枯渇が懸念される天然マグロの数を回復させながら、安定供給を目指す動きも進んでいる。

近大のマグロ養殖とは

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