首相は中東滞在中の20日、パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス議長(79)と会談。急遽(きゅうきょ)日程を変更して、ヨルダンのアブドラ国王(52)やトルコのレジェプ・エルドアン大統領(60)、エジプトのアブデルファタフ・シーシー大統領(60)らにそれぞれ電話し、早期解決への協力を要請した。
同時に、首相官邸が陣頭指揮をとる形で、ヨルダンなど中東諸国から情報を収集し、シリア地域の部族長やイスラム教指導者らを通じて早期解放への働きかけも続けてきた。
ただ、期限が過ぎた23日夕、政府首脳は「いろいろ報告を受けたが、進展はない」と指摘。官邸筋も「ありとあらゆる手段を尽くしている。だが、状況的に厳しいということに変わりはない」と語った。
もともと、政府は昨年8月、湯川遥菜(はるな)さんがシリア国内で拘束されたことを確認していた。後藤健二さんに関しても、妻に届いたメールなどから昨年12月時点で、シリアに渡航し連絡が取れなくなっていることを把握していた。