【京都うまいものめぐり】
最近は京都市内でもよく見かけるスペインバルだが、そのはしりといえるのが2005年7月にオープンした「ポキート」だ。スペインバルといえば、お手頃価格のスペイン料理を小皿で提供するスタイルが一般的だが、このお店はスペイン料理店とバルの中間といった雰囲気で、ひと皿あたりの料理の量も多く、価格も一般的なスペインバルよりやや高めだが、どの料理も一般的なバルより1ランク高級で、非常に質が高いスペイン料理を深夜まで気軽に楽しめると人気を集めている。
「そもそもスペインでバルというのは社交場であり、井戸端会議の場ですから、飲むだけでも良し、ガッチリ食べても良し、飲み歩きの2軒目、3軒目として利用していただいても良し。とにかく気軽に楽しんでいただけるお店をめざしています」
オーナーシェフの廣岡寿規氏(42)はお店のコンセプトについてこう話すが、確かにその言葉に偽りはない。京都市役所にほど近い京都市のど真ん中という絶好の立地に加え、営業時間は翌日の深夜1時まで。あらゆるニーズに対応できるお店なのは間違いない。