節分の声を聞くと私たちの気持ちは春ですが、暦では大寒。一年で最も寒いといわれる時期です。そんな中、春の到来を告げるように花市場に出回り始めるパンジー。春を待つ心をかれんでカラフルなパンジーに思いを託して生けてみるのはいかがでしょう?
由来はフランス語の「パンセ」
元来パンジーはヨーロッパ、北アメリカ原産の宿根草で一年草です。日本ではスミレとして親しまれてきた花の仲間です。
パンジーと呼ばれているのは「ビオラ・トリコロール」と数種の原種との交配から作られた園芸品種群で、スミレ科の中では一番花が大きい種類です。改良を重ねた結果、花顔が10センチに及ぶものもありますが、原種に近い3センチ以下の小さい花の方はビオラと呼ばれています。
花色はカラフルで紫、濃青、赤、オレンジ、白、黄、うす紫、まだら入りなどがあります。豊富な花色と育てやすさ、花付きの良さなどから春の花壇に欠かせない草花です。鉢植えや花壇はもちろん、寄せ植えやバスケットなどでも人気です。
パンジーの名前はフランス語のパンセ(物思い)からつけられたそうです、開いた花が物思いにふける人の顔のように見えますね。