29日夕まで予算委で答弁した首相は「日没」を前に、菅氏らとともに厳戒態勢に入った。ヨルダンの現地対策本部を中心にギリギリの協力要請を重ねており、人質解放に向けた緊張感はピークに達しようとしている。
≪犯行グループ要求 より具体的に≫
邦人人質事件で、「イスラム国」を名乗る犯行グループは29日、4度目となる声明を公開した。相次ぐ声明は、手の込んだ最初のビデオ声明から形式は簡素になる一方、要求や期限はより具体的になっていった。日本、ヨルダン政府に解釈の余地がないメッセージを素早く伝え、交渉を急ごうとする意図が垣間見える。
砂漠に立つナイフを持った黒ずくめの男。人質の後藤健二さんと湯川遥菜(はるな)さん(42)の2人がひざまずく-。
20日に公表した約1分40秒のビデオ声明は強い印象を与える舞台設定で期限は72時間、要求は2億ドル(約235億円)という法外な身代金だった。合成の疑いも出たが、警察庁の科学警察研究所(科警研)はその痕跡はないと結論付けた。