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【安倍政権考】自民党、勝ってもその人、元民主 足腰強化の余地あり (3/4ページ)

2015.2.1 14:40

山梨県知事選で初当選を確実にし、支持者から花束を受け取る後藤斎(ひとし)氏(左)=2015年1月25日、山梨県甲府市(牧井正昭撮影)

山梨県知事選で初当選を確実にし、支持者から花束を受け取る後藤斎(ひとし)氏(左)=2015年1月25日、山梨県甲府市(牧井正昭撮影)【拡大】

 後藤氏は、自民、民主、公明の3党の推薦を得て山梨県知事選に初当選したが、勝利をもぎ取るために自民党の推薦を欲した。自民党は独自候補の擁立を模索し、元自民党衆院議員の保坂武(たけし)甲斐市長(69)、無所属の長崎幸太郎衆院議員(46)などが浮上したが、いずれも不発に終わった。

 知事選敗北で守りに

 結局、自民党が北橋、後藤両氏を推薦したのは苦肉の策だったに違いない。両氏が自民党にすり寄った側面があるのは否めないが、自民党も「勝てる候補」なら、「元民主」にこだわらなかった。昨年7月の滋賀県知事選、11月の沖縄県知事選と節目の知事選で自民党推薦候補が敗北し、自民党を守りに走らせているといえる。

 さらに、同じ1月25日投開票の甲府市長選で、自民党は不戦敗を余儀なくされた。自民党は候補を擁立できず、推薦も出さなかった。当選したのは、これまた「元民主党」の県議で、山梨は知事も県都の首長もそろって民主党系になった。

自民党の有力政治家を輩出した山梨だが…

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