都内のスーパーの乳製品売り場。生乳価格の上昇で値上げの動きが広がっている=東京都内(共同)【拡大】
昨年10月31日に日銀が追加緩和を決めると、東京外国為替市場は円売りドル買い注文が急増。円相場は追加緩和直前の1ドル=109円前後から、昨年12月上旬には121円台をつけるなど急速に円安が進んだ。
冷凍食品大手ニチレイフーズの担当者は、この時の円相場を見て「もう限界だと感じた」と振り返る。
冷凍空揚げ「若鶏の香り唐揚げ」をはじめ鶏肉を使う主力商品は、タイの工場で加工してドル建てで輸入している。円に換算すると約1割の費用増となる。
ニチレイは円安が進み始めた2013年度以降、生産コストを抑えることで価格を据え置いてきたが、昨年11月に販売価格の引き上げが必要と判断。約7年半ぶりに値上げすることにした。
一方、製紙各社も円安で輸入原料の木材チップが高騰したことが経営の重荷となっている。製紙大手の王子製紙は「追加緩和以降、朝起きたら対ドルで1~2円円安が進んでいるという状況では、銭単位のコスト削減ではとても間に合わない」と説明した。(SANKEI EXPRESS)