イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されていたフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)を殺害したとする映像声明が1日、インターネット上に公開された。湯川遥菜(はるな)さん(42)と一緒の最初の映像が公表されてから13日目。テロリストの残虐な行為は、再び無事で会えることを待ちわびていた家族や知人の願いを打ち砕き、日本が今後、テロとどう対峙(たいじ)していくかという課題も突きつけた。
兄「悲しい、悔しい」
後藤さんを殺害したとする映像がインターネット上に公開されたのを受け、後藤さんが代表を務める映像通信会社「インデペンデント・プレス」のホームページに1日、後藤さんの親族一同による文書が掲載された。
文書は冒頭で「後藤健二が世間をお騒がせすることとなり、大変申し訳ございません」と謝罪。
解放に向け尽力してきた日本政府や各国政府、解放を願ってきた国民に「心よりお礼申し上げます」と感謝を伝えた。