台北市長選に当選し、家族や支持者らとともに喜び合う柯文哲氏(中央)。総統への登竜門ともいわれる台北市長の座に就いてから1カ月半、その言動は絶好調だが、不安も指摘されている=2014年11月29日、台湾・台北市(AP)【拡大】
また、同じ取材で、「中国人の99%以上がトイレのドアを閉めて用を足すようになったら、統一について話合いを始めてもいい」とも述べた。
中国を刺激
柯氏は中国との協力の重要性も指摘しており、単純な反中主義者ではない。だが、こうした中国人蔑視とも取れる発言は、馬政権の親中政策に辟易した台湾住民の溜飲を下げさせる一方で、不必要に中国当局を刺激し、回り回って台湾内部での柯氏批判に繋がる可能性も否定できない。中国で対台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の報道官は2日、柯氏の「二国一制度」発言について、「(一つの中国を前提とする)両岸(中台)関係のボトムラインへの挑発は許されない」と不快感を示した。
実際に、柯氏の発言の軽さを示す事例もある。柯氏は1月26日、英国のスーザン・クレイマー運輸担当閣外相(64)と会談した際、記念品に時計を贈られた。中国語では「置き時計を贈る」という言葉が「死を看取る」と発音が近いため、贈答品として禁忌とされる。これを記者団に問われた柯氏は「誰かに譲るか、スクラップ業者に売ればよい」と発言、外交儀礼に欠けると批判された。