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極彩色の偶像を脱ぎ捨てる 「蜷川実花:Self-image」 (2/4ページ)

2015.2.9 09:05

蜷川実花「Self-image」2013_(C)mika_ninagawa,Courtesy_of_Tomio_koyama_Gallery

蜷川実花「Self-image」2013_(C)mika_ninagawa,Courtesy_of_Tomio_koyama_Gallery【拡大】

  • 蜷川実花「noir」の展示風景=2015年1月22日、東京都品川区(原圭介撮影)

 1階の大部屋には、2010年に写真集を発行した後も撮り続けているシリーズ「noir」の作品が並ぶ。noirは仏語の「黒」。鮮やかな色彩の中に黒が濃厚に入り交じり、生の輝きと死の闇が絡み合う。

 この日に開かれた記者会見で蜷川は「金魚は奇形同士をかけ合わせ、もっと奇形にする。人間の目を楽しませるために。ソーセージは腸に肉を詰めて食す残酷な食べ物。こうした残酷なイメージは変換されて、私たちは何も感じなくなっている。だからかわいそうという訳じゃなく、雑菌やノイズの多い世界で、どうたくましく、しなやかに自分の指針を持って生きていくかがテーマです」と自ら解説した。

 正反対でバランス

 2階に上がると、作品はプライベートな色合いを増す。「PLANT A TREE」(2010年)は、サクラの花が川面に散る様子を撮った写真だが、蜷川によると「夫と別かれたその日に撮った」。「中ぶらりんに浮いて、自分の意識のない状態がそのまま写っている」という。

ヌード、涙を流す表情…

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