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違った「時間」を感じてもらう 「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」に初出品 大巻伸嗣 (1/6ページ)

2015.1.8 14:35

「非日常的な空間で、もう一つの時間を感じてほしい」と話す現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)

「非日常的な空間で、もう一つの時間を感じてほしい」と話す現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • 研究室につるしたハンモックで、創作の合間にくつろぐ大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)
  • 「大地の芸術祭」出品に向け、民家の模型で構想を練る現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)
  • 瀬戸内国際芸術祭に出品した「Liminal_Air-core-」2010年(中村脩さん撮影、提供写真)
  • 「Liminal_Air-Space-Time」2014年(川崎市岡本太郎美術館提供)
  • 「大地の芸術祭・越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ2015」のポスター(提供写真)

 【アートクルーズ】

 今夏、新潟県で開かれる「大地の芸術祭・越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ」に初出品するアーティストの大巻伸嗣(しんじ)さん(43)=東京芸大准教授=に作品のテーマやねらいを聞いた。広い空き家を利用したインスタレーションを考えているという大巻さんは、「見る人の時間を奪いたい」と話す。ドキドキ、わくわくの作品に仕上がりそうだ。

 いま、取り組んでいるのは、空き家の模型を見ながら構想を練る作業。十日町市内の空き家は2階建てで、床面積は200平方メートルを超える広さ。その中に、「もう一つの時間を感じてもらえる作品を創りたい」という。

 生活、存在の記憶

 過去に増築された空き家は、人が住まなくなってかなりの年数がたっているが、集会所としてはときどき使われてきたらしい。半分朽ちかけていて、今は「人工的なものと人工的でないもの(自然)の間にあるようなクレバス、空洞」。その中を「見る人(入場者)がどう歩いたらいいか」「ハッと気がつくと、1時間たっているような空間をどうやったら作れるか」を悩んでいる。

自然に近い風作る

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