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違った「時間」を感じてもらう 「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」に初出品 大巻伸嗣 (3/6ページ)

2015.1.8 14:35

「非日常的な空間で、もう一つの時間を感じてほしい」と話す現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)

「非日常的な空間で、もう一つの時間を感じてほしい」と話す現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • 研究室につるしたハンモックで、創作の合間にくつろぐ大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)
  • 「大地の芸術祭」出品に向け、民家の模型で構想を練る現代美術作家の大巻伸嗣(しんじ)さん=2014年12月9日、東京都台東区の東京芸術大(寺河内美奈撮影)
  • 瀬戸内国際芸術祭に出品した「Liminal_Air-core-」2010年(中村脩さん撮影、提供写真)
  • 「Liminal_Air-Space-Time」2014年(川崎市岡本太郎美術館提供)
  • 「大地の芸術祭・越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ2015」のポスター(提供写真)

 大巻さんが嫌いなものの一つは、スタンプラリー。決まった時間内に決まった場所を急いで巡るから。「追われるような時間で見ていても、何も見えてこない。もっと大きな、違う時間、自然や宇宙につながる時間のようなものを感じてほしい」

 川崎市岡本太郎美術館で、今月12日まで開かれている「TARO賞の作家II」に展示されている「Liminal Air Space-Time」(2014年)は、大きな軽い布が、裏側から吹いてくる風で、膨らんだり、ゆっくり落下したり、さまざまな姿を見せる。

 その風はコンピューター制御されているが、「いったんコンピューターが計算したプログラムを、壊すように作ってある。自然に近い形、動きを生み出すことで、ふわっと巻き込まれるような時間を感じてもらう」

 2010年に「瀬戸内国際芸術祭」で香川県高松港に設置した作品「Liminal Air-core-」は、ゲートに色づけした一種のカラーチャートを前景に、多くの人々が写真を撮り続けることで、「長い時間で瀬戸内の環境の変化を記録し、認識していこうという」作品だ。これも加工した空間の中で時間を捉えていくのがテーマだ。

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