【和のスタイル】
梅まつりが近所の羽根木公園で始まりました。小さな丘になっている公園には、紅白の梅の木が60種類以上、約650本が見られます。毎年恒例のお祭りですが、いつでもすぐ行けると思っているうちに約1カ月間のお祭りは終わってしまいます。でも今年は、のんびりと梅の花を眺めたいと思っています。
梅はその年の草木の中でもっとも早く花を咲かせるところから「百花の魁(さきがけ)」といわれています。寒さに耐えて急がずゆっくりと、つぼみは寒い風の中で膨らんでいきます。わが家の梅の木もいつの間にか小さくてかわいらしいつぼみをつけていました。これから毎朝、家を出るときにつぼみの成長が楽しみになってきました。
さて、今年に入ってまだ1カ月しかたっていないのに次々といろんなことが起き、あっという間に桜の季節になりそうな勢いです。先週、父の葬儀で桜の花の祭壇を頼みました。「2月から注文できるスペシャル花祭壇は通常の祭壇よりかなりお得です」というような説明を受け、こういったことにお得感覚はどうかと思ったのですが、桜の花の入った写真は他のどの祭壇よりも美しくて、父が好きだった歌「同期の桜」も思い出し、母と妹は迷っていましたが説得して桜の祭壇にしました。桜は父の遺影の横で堂々と咲いていました。